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人工軽量骨材について

9 鉄骨造大型店鋪のコストダウン
(軽量コンクリートの経済性試算)


はじめに
  鉄骨造大型店舗の地上階スラブに軽量コンクリート(γ=1.85)を使用して建物躯体の軽量化を図ることにより、構造部分の直接工事費がどの程度低減できるのかを、遠山一級建築士設計事務所のご協力を得て試算したものです。

試算用建築物概要
 
建物用途 大型店舗
規模 地上:4階建(1〜3階店舗、4〜R階駐車場)
建物高さ:GL+18.90m
延床面積 :19.440m2(柱通り芯による)、基準階面積:4,860m2(柱通り芯による)
構造形式
躯体/鉄骨造、2F以上床/デッキ合成スラブ、基礎/鉄筋コンクリート造 直接基礎
(デッキ合成スラブの配筋は、コンクリートひび割れ防止効果を図る目的でD10@100シングルクロスとした)

構造部分直接工事費試算結果
  この試算用建築物において、S造構造物にコンクリートを使用する部位・種類 を、下記に示します2ケ−スをモデルとして、東京地区と大阪地区における、構造部分直接工事費について試算しました。

ケ-ス1
基礎・地中梁・1階土間コン・1〜RFスラブ=普通コンクリート使用
ケ-ス2
基礎・地中梁・1階土間コン=普通コンクリート使用、2〜RFスラブ=軽量コンクリート使用

下図に、ケース1を規準にした場合のケース2における構造部分直接工事費低減比率を示しました。
この図から判りますように、2階以上のスラブに軽量コンクリートを使用した場合(ケース2)、普通コンクリートを使用した場合(ケース1)に比べて、約5%程度構造部直接工事費を低減できるという結果が得られました。
なお、引き続き、今回試算に使用の大型店舗をモデルに杭基礎の場合につきましても試算予定です。

グラフ

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