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ALAメールマガジン

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2004/05/05 ALA通信クラブ 10号  人工軽量骨材(ALA)協会
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         *フォントは等幅フォントをお使い下さい。
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承い
 ただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々にお送
 りしております。

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INDEX

  建築分野:      (1)軽量コンクリートの性能改善 
             (2)COREDO日本橋

  土木分野:      (3)アスファルトコンクリートに採用
             (4)近江大橋の歩道部

  コンクリート製品分野:(5)側溝用ふた          
             (6)漁礁-その2

  トピックス:     (7)床の仕上げ      
             (8)高架下ホテルの静かさ
             (9)高層ビルランキング 
     
  ライトの散歩:    (10)今日のできごと   
             (11)東京湾のシンボル   
             (12)上野近景(続編)

  ホームページ更新のお知らせ

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▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲

(1)真空脱水工法で軽量コンクリートの性能改善
   コンクリート工学誌2004/4月号には、(仮称)丸の内1丁目街区(東京駅丸の内
   北口)開発計画A工区新築工事・施工:(株)大林組で採用されました、軽量コン
   クリートに真空脱水工法を適用した事例が掲載されています。この工法は打設
   後(夏季1~3時間,冬季5~8時間)のコンクリート表面に透水シート・気密シー
   トを敷いた後、真空ポンプにより脱水するもので、セメントの水和に不必要な
   水を除去することによりコンクリートの物性を改善するものです。この工法を
   適用したコンクリートは無処理のものと比較して、シュミットハンマーによる
   反発硬度は30%増加し、日本建築仕上学会式試験による引掻き傷幅は1/2になる
   とのことです。
   また、実験による乾燥収縮ひずみは材齢400日の時点で1/4程度となることから、
   収縮ひび割れ対策に有効な工法であると言えます。今回の物件は高層ビルの床
   に適用した事例ですが、倉庫・工場・斜路などの床において、その効果がより
   有効に発揮できるものと期待されます。→詳細は、表題:真空脱水工法による
   高層建物の床コンクリート施工について
   コンクリート工学誌4月号、vol.42、No.4、pp.53~57、2004.4 を参照下さい。
                                      
(2)日本橋に新たなランドマーク誕生
   東京日本橋一丁目ビルディングの商業施設「COREDO(コレド)日本橋」が3月30日
   にグランドオープンしました。南面の弓形ガラスファサードが大きな特徴です。
   コレド日本橋を起爆剤として日本橋界隈が活性化され人波の様子も一段と様変
   わりしております。
   施設規模は地下4階地上20階建て、延べ床面積9万2800平方メートルで、軽量
   コンクリートが3,500立方メートル使用されました。
   因みに、COREDO(コレド)はCORE(核の中心)+EDO(江戸)の造語とのことです。

▲▲▲ 土木分野 ▲▲▲

(3)アスファルトコンクリートに採用
   東北自動車道岩槻IC料金所付近は軟弱地盤のため、以前から舗装が不同沈下して
   いる状況でした。これに対し、発注者の日本道路公団東京管理局加須管理事務所
   はアスファルト安定処理混合物の軽量を考え、相談された鹿島道路(株)栗橋合材
   製造所は人工軽量骨材使用による軽量化を提案し、室内実験では一般砕石使用混
   合物と比較を行いましたが強度的に同等の値を示したとのことです。
  今回の施工は、試験施工の目的もあり施工面積約400平方メートル、厚さ最大15
   センチメートルで施工されました。軽量骨材使用混合物は、一般砕石使用に比べ
   約35%程度軽量化でき、不同沈下が抑制できると期待されています。

(4)近江大橋歩道部拡幅工事に軽量コンクリート採用
   滋賀県のシンボル「琵琶湖」の最南端にかかる近江大橋の歩道の拡幅工事が行
   われています。この工事の目的は、歩行者及び自転車の安全性確保のために、
   歩道部幅を従来の2メートルから3.5メートルまで拡幅するもので、完成すれば
   事故の減少に寄与することでしょう。
   コンクリートの打設幅は拡幅後の幅の3.5メートルで計画されており、既存大橋
   の歩道部分を改修することから、歩道部分の自重を極力軽量化するために軽量
   コンクリート1種(24-12-15:ρ1.85)が採用されており、軽量コンクリート
   の使用量は、延長1,300メートル×幅3.5メートル×250ミリメートル厚≒1,100
   立方メートルです。現在、来春の完成を目指して順調に工事が進められていま
   す。

▲▲▲ コンクリート製品分野 ▲▲▲
  
(5)軽量コンクリートを使用した軽い側溝用ふたの開発
   (前田製管社:商品名「ふたLight」)
   前田製管社は太平洋セメント社と共同で軽量コンクリートを使った側溝用ふた
   を開発しました。従来のコンクリートふたの重さに対して70%まで軽量化した
   のが特徴で、製品の曲げ強度もJISを満足しています。軽量コンクリートを
   低水セメント比で硬練りした後振動プレスで成型します。
   開発の目的は側溝清掃の際のふたを上げ下げする作業負担軽減で、酒田市・前田
   製管・太平洋セメントの3者で2002年から約1年かけて材料・製法の検討を重ね
   てきました。側溝清掃の際の作業負担をメンテナンスコストで換算すると20年
   間で60%近いコストダウンがはかれると試算されています。
   詳細はこちらから→ http://www.maeta.co.jp/Futa_Light.htm

(6)コンクリート漁礁での軽量コンクリート採用例-その2
   沿岸漁業における漁場環境保全事業として、水産資源の継続的利用及び水産物
   の安定供給を具体化させるために、自然に優しい、多自然型の漁場造りを目指
   し、高密度の漁礁「ドラゴンリーフ」(大型パネルコンクリート製/太平洋マテ
   リアル社)が製造されております。
   今回は、三重県発注による、三重県志摩町和具沖(水深約80メートル)に、平成
   13年から設置開始された、36基の漁礁「ドラゴンリーフDR-7500(軽)」のうちの
   最後の1基を今夏に沈設する予定の紹介です。
   漁礁は、幅7.5メートル、奥行7.5メートル、高さ7.65メートルで空間の容積は
   421立方メートルに達します。普通コンクリートを使用すると61.0トンになると
   ころ、軽量コンクリートを使用することにより47.7トン(重量比78.2%)に抑え
   ることが可能となりました。この結果、50トンクレーンによる吊り上げ、転地、
   沈設が可能となり、物流費、重機費の合理化により、総コストを抑制すること
   が出来ました。

▲▲▲ トピックス ▲▲▲

(7)“ESCSI*/世界の膨張頁岩”
    ESCSIのインターネット・ホームページに以下のような施工事例が発表されて
    います。
    ○軽量コンクリートで打設した床の仕上げに関して
     ESCSIの施工事例では、既に80年以上前から50万棟以上に軽量コンクリート
     を使用した床の打設実績が有る海外の施工状況が報告されています。
     海外ではコンクリートの仕上げ機械として、効率的に背面に移動しながら
     フレッシュコンクリートの表層を均す機械式(電動)トンボ(ex.walk-behind 
     power trowel)が採用され省力化を果たしています。
     http://www.escsi.org/pdfdocs/Finishing%20Floors.pdf

(8)吊り免震工法のホテル
   No.06号(2003/09/09配信・高架下に建つホテル)でお知らせしました、ホテル
   ドリームゲート舞浜が、さる2月29日に開業オープンしました。このホテルは、
   早朝から深夜まで、1日400本以上の電車が通過する高架下にあることから、騒
   音や振動などが心配されたようですが、実際には、室内は揺れもなく、騒音も
   殆どしないほどの静かさが提供されているとのことです。この成果は「吊り免
   振工法」という斬新な新工法により可能となりました。
   なお、このホテルは東京ディズニーリゾートまで徒歩5分、JR舞浜駅に0分とい
   う好立地にあり、建物の一部には軽量コンクリートが使用されております。  

(9) 日本の超高層ビル・ランキング

   順位  ビル名称       場所  高さ(m) 階数  竣工
    1  ランドマークタワー    横浜   296   70   1993
    2  大阪ワールドセンター   大阪   256   55   1995
    3  りんくうゲートタワー   大阪   256   56   1995
    4  JRセントラルタワー   名古屋  245   51   1999
    5  東京都庁第一庁舎     東京   243   48   1991 
    6  サンシャイン60     東京   240   60   1978
    7  NTTドコモ・代々木ビル 東京   239   27   2000
    8  六本木ヒルズ森タワー   東京   238   54   2003
    9  新宿パワータワー     東京   235   52   1997
   10  東京オペラシティ     東京   234   54   1987

    因みに、みなとみらい21横浜ランドマークタワーは世界ランク31位となる
    模様です。

▲▲▲ ライトの散歩 ▲▲▲

(10)5月5日のできごと
    1904年 サイ・ヤング投手が今世紀初の完全試合を達成
    1925年 普通選挙法が公布され男子普通選挙が実現
    1928年 人見絹枝が女子陸上400メートルで世界新を樹立
    1934年 東京井の頭公園に動物園が開園

(11)東京湾の新シンボル
   東京都江東区・若洲海浜公園に高さ100メートル、ブレードの直径80メートル
   の風力発電所が完成しました。最大出力が1,950キロワット、起動風力が毎秒
   4メートル、発電設備はドイツ製です。発電はもとより、地球温暖化防止対策
   や環境意識向上と共に、東京港の新しいシンボルになるように期待されていま
   す。

(12)上野近景(前号の続書)
   400メートルの位置にある、湯島天満宮境内の掲示案内によれば『湯島神社は
   菅原道真公を奉ったもので湯島天満宮又は、湯島天神の名で有名です。菅公の
   徳は全国に浸潤し天神様と尊ばれ全国に奉られて、学問の神様として敬われて
   います。
   伝えられるところでは文和4年(1355)湯島郷民の勧請に始まり文明10年(1478)
   太田道灌が修建したといわれています。
   青松が茂る神境に野梅が盛んに香り風雅に富んだ所として古くから名を知られ、
   その後江戸幕府の朱印地になり、林道春、新井白石等の多くの学者に文神とし
   て崇められました。
   境内の梅は一時枯れましたが、現在では、地元民の篤志により、数百本の梅樹
   が植えられ、2月から3月に行われる梅まつりにはみごとな花と香りで参拝者、
   観賞者を楽しませています。また梅園の中には、満天下の子女の紅涙をしぼら
   せた「婦系図」のゆかりの地として里見惇、外16名の文筆家ら旧知関係者に
   よって昭和17年(1942)9月7日に泉鏡花の筆塚が設立されました』と、示されて
   おります。

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●ALA協会ホームページの更新のお知らせ

  人工軽量骨材(ALA)協会のホームページを更新しました。ぜひ、ご覧下さい。
  更新した主な内容は、下記の通りです。
  1.JIS A 5308 レディーミクストコンクリートの改正に伴い、
    技術情報:7.軽量コンクリートの特長にある「7.JIS及びJASS5の規格強度
    最大値」の内容を更新。
  2.技術情報:8.軽量コンクリートの耐久性に「軽量コンクリートの耐磨耗性
    試験結果及びアルカリ骨材反応性試験結果」を追加。
  3.事例集:木造建築物の床に軽量コンクリート採用の中の「(表-1)物件リスト
    及び物件事例紹介」の部分を更新。

     “”“”“ ALAの生産・出荷/平成15年度 ”“”“”

           G(粗骨材)  S(細骨材)  合計(単位:立方メートル)
     生産量    380,124  18,573    398,697
     出荷量    373,495  17,641    391,137
 用途別出荷構成    生コンクリート       64.9 (単位:%)
            プレキャストコンクリート  28.8
            その他            6.3

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●人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢
 の一つの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。

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●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
 各々の目次は下記URLをご覧下さい。
 ご希望の方は、URLのメールにてご連絡下さい。

★ALA協会員社(URL)
               
宇部興産株式会社      http://www.ube.co.jp
住友大阪セメント株式会社  http://www.soc.co.jp
太平洋マテリアル株式会社  http://www.taiheiyo-m.co.jp
日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
三菱マテリアル株式会社   http://www.mmc.co.jp

◎ALA協会に対するお問合せ・ご意見等はこちらに連絡下さい。
 E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

◎本メールの配信停止をご希望の場合には、下記URLの「ALA通信クラブ」の
 ページから、お手続きくださいますようお願いします。
 http://www3.ocn.ne.jp/~ala/

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    人工軽量骨材(ALA)協会
           東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
           TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
           http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

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