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ALAメールマガジン

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2006/05/01   ALA通信クラブ 22号   人工軽量骨材(ALA)協会
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          *フォントは等幅フォントをお使い下さい。
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承
いただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々に
 お送りしております。
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INDEX
  建築分野:   (1)秋葉原クロスフィールドがオープン
          (2)新北九州空港ターミナルビル
          (3)東京駅周辺の開発
          (4)メーソンリー工法の住宅
  土木分野:   (5)橋梁の歩道部分嵩上げに軽量コンクリート
  トピックス:  (6)軽量コンリートのポンプ圧送性
          (7)軽量コンクリート使用で工事費低減(第二弾)
          (8)プレキャストカーテンウォールの軽量化
  ライトの散歩: (9)上野近景                  
     (10)今日のできごと
  ひとりごと:
  ALAからのご案内:
         
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▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲

(1)秋葉原クロスフィールドがオープン
    新生・東京の秋葉原の象徴というべきIT拠点「秋葉原UDX」が3月9日オープ
    ンしました。
    これによって昨年3月に竣工した「秋葉原ダイビル」と併せて秋葉原再開発
    の中核を担う「秋葉原クロスフィールド」が完成しました。
    人、情報、産業をはじめとした様々な交流が活発に行われる“クロスフィー
    ルド”となることが期待されています。
    今回オープンした「秋葉原UDX」はJR秋葉原駅から歩行者デッキを通じて直
    結しています。低層階の商業施設エリアは「アキバ・イチ」とネーミングさ
    れ、中高層に国内最大規模のオフィスエリア、地下に大規模駐車場を備えた
    最先端の複合施設で、秋葉原の新しいランドマークとなります。
     「秋葉原UDX」設計・監理:NTT都市開発、NTTファシリティーズ、
                  日総建、鹿島
            施工:鹿島建設
            規模:S,SRC,一部CFT,RC造  地下3階 地上22階
     「秋葉原ダイビル」設計・監理:鹿島建設、日建設計
              施工:鹿島建設・大林組JV
              規模:S,一部SRC,RC造  地下3階 地上31階
    2棟共に、2階以上の床スラブに軽量コンクリートが使用されました。

(2)新北九州空港旅客ターミナルビル新築工事
    北九州市東部の周防灘海上に、新空港が生まれました。大型ジェット機の離
    発着が可能な本格的海上空港であり、黒い翼でおなじみのスターフライヤー
    社も新たに就航し、北九州・山口地区の旅客数増加にも対応できると期待さ
    れています。空港島にはS造3階、述べ床14,868平方メートルの旅客ターミナ
    ルビルが建設され、床スラブには軽量コンクリート1種が使用されました。
    ターミナルビルは大スパンモジュール構造の空間を1ユニットとして、その
    ユニットの連続でビルが形作られ、将来の需要増を見込み容易に拡張できる
    設計になっています。北九州地区の新たな空の拠点として、また同地区のシ
    ンボルとして親しまれることでしょう。

(3)東京駅周辺の開発ビル名称決まる
    JR東日本は、東京駅で進める開発エリアと八重洲口と日本橋口で建設中のビ
    ル名称を決定しました。
    開発エリアの総称は「東京ステーションシティー」と命名。2011年までに高
    層ビル3棟と駅前広場の整備、丸の内駅舎の保存・復元工事などが行われま
    す。
    高層ビル3棟は八重洲口で建設中のツインタワー北棟を「グランドトウキョ
    ウ ノースタワー」、南棟を「グランドトウキョウ サウスタワー」と命名
    し、07年10月の完成を目指しています。
    日本橋口に建設している店舗、オフィス、ホテルの複合ビルを「サピア タ
    ワー」と命名し、07年3月の完成を予定しています。
    3棟に軽量コンクリート1種が採用されて現在打設中です。
 
(4)メーソンリー建築に使用
    東京都世田谷区に施工中の3階建て個人住宅は、メーソンリー工法とRCの構
    造を併せ持つ建物です。この建物は職業能力開発総合大学校建築システム工
    学科の三田紀行先生のご実家で、先生の研究テーマでもあるメーソンリー工
    法を実践するモデルとして建設されました。2階以上の柱、梁、スラブに軽
    量コンクリート2種が採用されています。また、空洞ブロック中詰めモルタ
    ルにも部分的に、軽量骨材が使用されました。軽量コンクリートの使用によ
    り基礎工事が大幅に削減できたとのことです。

▲▲▲ 土木分野 ▲▲▲ 

(5)橋梁の歩道部分嵩上げに軽量コンクリート使用
    東京都心から臨海副都心部への移動には、従来レインボーブリッジを通るル
    ートがメインでしたが、新橋・銀座方面から直線的にアクセスするために、
    新たに5橋が計画されています。このうち3月25日に開通した晴海大橋には、
    歩道部分の嵩上げコンクリートとして、軽量コンクリート2種が1,800立方メ
    ートル使用されました。この橋梁は上下6車線、橋長は580m(5径間連続鋼
    床版箱桁)です。この他にも木遣り橋、豊洲大橋にも軽量コンクリートが採
    用されています。

▲▲▲ トピックス ▲▲▲                        

(6)軽量コンクリートのポンプ圧送性
    国内で生コンクリートに使用されている人工軽量骨材は、体積の半分が気泡
    です。このうち、7~9割が、外部から水の行き来が自由にできる連続気泡の
    ため、気泡が水で満たされていないと、圧送の際に、コンクリート中の水を
    吸収し、スランプロスが大きくなったり、閉塞したりします。高層建築への
    需要が増大した昭和56年以降、メーカーでは製造時に十分な吸水工程、いわ
    ゆるプレソーキングを実施しています。これは、焼成工程の後、骨材温度が
    200~300℃まで下がった段階で、水中に浸漬し、熱間吸水を行うものです。
    これにより、ポンプ圧送性は、それ以前に比べ大幅に改善されました。しか
    しながら、気泡の全てを水で満たすのは不可能なため、できる限り管内圧力
    を低減させる対策が必要です。管径を5インチとすることや、曲がり管を多用
    しないといった対策は、圧送性を大幅に改善できます。(参考文献:コンク
    リートポンプ工法施工指針・同解説、日本建築学会)

(7)軽量コンクリート使用で工事費低減(第二弾)
    軽量コンクリートは、普通コンクリートに比べて単位容積質量が小さいこと
    から、建築物の軽量化が図れ、建築物の規模・形状・用途等の条件によっては
    構造設計上のメリットが出て工事費の低減が図れることは昨年の通信クラブ
    18号で紹介しました。
    今回は、更にPHC杭(20m)を使用した場合の直接工事費の経済性比較を行い
    ました。
  【建築概要】
   建築用途:大型店舗
   構造形式:S造4階、2階床以上(軽量).合成デッキスラブ、
        基礎.杭基礎(PHC杭)  
   規  模:延べ床面積 1,940平方メートル(1~3階:店舗、4~R階:駐車
                       場)
   このケースをモデルに、スラブに軽量コンクリ-トと普通コンクリートを使用
   した場合の構造部直接工事費を比較試算した結果、軽量コンクリートを使うこ
   とにより、鉄骨工事費と杭工事費で約4,000万円(約5.5%)の削減が可能と
   なりました。
   昨年行った直接基礎の場合に比べて、更に軽量化による杭工事費の削減が可能
   となりました。
   今回試算した杭長は20mでしたが、杭長を長くする地盤が弱い地域では、更
   に経済性メリットが得られるでしょう。
    
(8)軽量骨材を用いたPCaカーテンウォールの軽量化
    建築物の高層化に伴い建築生産の合理化、また工期の短縮が追及されている
    中で、現在では軽量化のため、多様なPCaカーテンウォールが開発されてき
    ております。PCaカーテンウォールを軽量化する手段として、①人工軽量骨
    材を用いてコンクリートを軽量化する「軽量コンクリート」、②PCa版内部を
    中空化するために断熱材等を挿入した「中空コンクリート」、③コンクリー
    トまたはセメントペースト中に短繊維を混入・分散し強度を確保して部材を
    薄くし軽量化を図る「繊維補強コンクリート及びモルタル」、と大きく3種類
    のコンクリートがあります。軽量骨材を用いた軽量コンクリートの長所は、
    軽量でありながら強度が普通コンクリート並みにあることであり今日まで
    様々なところで使われております。現在では、より軽いPCa版を目指して細
    骨材にも軽量骨材を用いた「軽量コンクリート2種」が採用されてきておりま
    すが、更なる軽量化・耐久性に関する研究は今後も行われていくものと思わ
    れます。
                           
▲▲▲ ライト(ALA)の散歩 ▲▲▲

(9)上野近景:文化財ウオッチング
    浅草・浅草寺と言えば、先ずは雷門をくぐってとなりましょう。
    仲見世を懐かしみながら歩めば浅草寺の本堂です。本堂に向かって右にある
    のが「二天門」で、随身門に相当します。明治初年の神仏分離令によって、
    仏を守護する門として改称されました。二天門は戦火を免れ、昭和25年に国
    の重要指定文化財に指定されております。
    現在安置されております像は、昭和32年に寛永寺の厳有院(四代将軍家綱)
    霊廊の勅額門から移したもので、慶安年間(1648~52年)の作で、東京都指定
    有形文化財となっております。

(10)今日のできごと/4月30日のできごと
    1120年 清水寺が消失
    1305年 鎌倉に大地震発生
    1961年 上杉謙信が関東管領に就任
    1709年 奈良東大寺大仏殿の落慶が行われる
    1789年 ジョージ・ワシントン(57歳)がアメリカ初代の大統領に就任
    1926年 ロンドン発の電送写真がアメリカの新聞に初めて掲載
    1931年 大阪帝国大学が設置される
    1951年 日本初のLPレコードが発売される
    1960年 ソニーが世界最初のトランジスタラジオを発売する
    1962年 宮城県北部地震発生。マグニチュード6.5   

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● ひとりごと
   用語や言葉には思いもよらぬこともあり、また、勘違いもあり、さらに、造語
   や語呂あわせで楽しむ場合もありましょう。
   桜前線は、津軽海峡を渡ろう、いや、渡ったでしょうか。花散らしの風は前線
   の南で吹いたわけですが、以外や、広辞苑によれば「花散らし」とは(旧暦)
   3月3日を花見とし、翌日若い男女が集会して飲食すること(九州北部地方で
   いう)と、書かれています。一般に言われることとの結びつきは如何に?。ご
   教授願いたいものです。更に経験考(工)学を研鑽し、幅広く見識を積み重ね
   たいものです。                                  
   
*********************************** 
 
● ALA協会からのご案内
  ◎ALA[技術情報・土木編]を発行しました。
    目次 1.設計規準類     2.配合例
       3.ポンプ圧送性    4.アルカリ骨材反応性
       5.乾燥収縮      6.中性化
       7.熱的特性      8.塩分遮蔽性
       9.耐凍害性      10.耐摩耗性
       11.プレキャスト工法  12.鋼繊維補強効果
       13.人工軽量骨材による高強度コンクリートの自己収縮低減
       14.資料集 
  ◎ALA[技術情報・建築編]更新版を発行しました。
   ご希望の方にはお送りします。
   E-mail:ala@chive.ocn.ne.jpにてお知らせ下さい。

“”“”“ ALAの生産・出荷/平成17年度(4月~3月)”“”“” 
     
       G(粗骨材) S(細骨材)  合計 (単位:立方メートル)
   生産量  298,014  17,445  315,459
   出荷量  299,702  12,935  312,637
 用途別出荷構成  生コンクリート      69.9 %              
          プレキャストコンクリート 23.7               
          その他           6.4
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~
●人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢
 の一つの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。

         
★ALA協会員社(URL)
 宇部興産株式会社      http://www.ube.co.jp
 住友大阪セメント株式会社  http://www.soc.co.jp
 太平洋マテリアル株式会社  http://www.taiheiyo-m.co.jp
 日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
 三菱マテリアル株式会社   http://www.mmc.co.jp

◎本通信クラブの配信停止をご希望の場合や、ALA協会に対するお問合せ・ご意見
 等はこちらに連絡下さい。
 E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

                     
◇◇**********************************◇◇
            
人工軽量骨材(ALA)協会
       東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
       TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
       http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
       E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

       ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION


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