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ALAメールマガジン

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2007/07/01   ALA通信クラブ 29号   人工軽量骨材(ALA)協会
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          *フォントは等幅フォントをお使い下さい。
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承
いただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々に
 お送りしております。
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INDEX 
  建築分野:   (1)新潟市民病院(CFT構造床にLC)
          (2)京都市立下京中学校(屋上グランドにLC) 
          (3)「新丸の内ビルディング」竣工
          (4)ホテル「ザ・ペニンシュラ」竣工
          (5)「秋葉原センタープレイスビル」竣工 
          (6)ニコラスG・ハイエックスセンター」竣工
  土木分野:   (7)九州新幹線
          (8)頭地大橋向けポンプ圧送試験
  トピックス:  (9)人工軽量骨材の自己養生効果
  ライトの散歩: (10)「三郷スカイパーク」が完成 屋上に日本最大の空中庭園
  今日のできごと:    富士山が大噴火 他
  協会からのご案内:    事務局交代 他
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▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲

(1)新潟市民病院(11月1日開院)
   新潟市は現在移転工事を進めており、同市中央区に11月1日に開院される見通し
   です。新しく移転された後の新潟市民病院はCFT構造を持つ一部SRCの10階建で
   あり、床スラブに軽量コンクリートが採用されました。新病院は総工費約290億円
   で、延べ床面積は30になる予定です。新病院では個室数も増やされプライバシー
   に配慮されるほか屋上にヘリポートを設置するなどして災害への対応力も高めら
   れています。
   新病院の完成式は10月19日に行われ、11月1日に開院の予定です。

(2)京都市立下京中学校の屋上グラウンドに軽量コンクリート採用
   京都市下京区上柳町に新設された京都市立下京中学校の屋上グラウンドに、軽量
   コンクリート1種が採用されました。京都市立郁文、成徳、尚徳、皆山、梅逕の5
   つの中学校は、少子化による小規模校化問題の解決策として、この5中学校を統合
   して開校されることになりました。設計は日建設計、西松建設・公成建設・要建
   設共同企業体により施工されました。 屋上グラウンドの防水押えとして、軽量
   コンクリートを打設、仕上げに人工芝生が貼り付けられています。防水押さえに
   軽量コンクリートが採用されることは、さほど珍しいことではありませんが、限
   られた狭い敷地の有効利用として、人工芝生を貼り付けて、屋上グラウンドとし
   て活用されております。なお、この下京中学校は、平成19年4月に開校いたしま
   した。

(3)「新丸の内ビルディング」竣工
   わが国を代表するビジネス街である丸の内地区に「新丸の内ビルディング」が完
   成し4月27日にグランドオープンしました。
   隣り合う「丸ビル」や「丸の内オアゾ」と一体になり、東京駅の表玄関にふさわ
   しい都市景観を創出しています。
   「大人の素敵な時間」をコンセプトに地下1階~4階がショッピングゾーン、5階
   ~7階がレストランゾーン、上層階はオフィススペースになっています。
   建物はS・SRC造 地下4階地上38階建て、延床面積19万5000平方メートル、
   高さ198メートル
   設計・監理:三菱地所設計 施工:竹中工務店
   2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。

(4)ホテル「ザ・ペニンシュラ」竣工
   三菱地所が東京・日比谷で進めていた「ザ・ペニンシュラ」が5月31日に竣工しま
   した。高級ホテルの「ザ・ペニンシュラ東京」が入居し、9月1日に営業を開始し
   ます。同プロジェクトの完成で三菱地所が98年から進めていた、丸の内再構築の
   第一ステージが完成しました。
   第二ステージは2月に着工した「丸の内パークビルディング」を皮切りに、これ
   までの東京駅周辺から丸の内エリア全体に再構築の範囲を拡大し、新たに文化施
   設の導入も目指し7~8棟の建て替えと既存ビルのリ二ューアルなどを計画してい
   ます。
   建物はS・SRC造 地下4階地上24階建て、延べ床面積約5万8600平方メートル、
   設計・監理:三菱地所設計 施工:大成建設。
   2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。

(5)「秋葉原センタープレイスビル」竣工
   JR秋葉原駅近くで「秋葉原八街区ビル」として開発を進めていた大型オフィスビ
   ルの「秋葉原センタープレイスビル」が4月24日に竣工しました。
   秋葉原地区はダイビル、UDXビル、富士ソフト秋葉原ビルに続き高層ビル群が更
   に完成しました。
   建物はSRC一部CFT造 地下2階地上16階建て、延べ床面積約1万3800平方メートル
   設計・監理:三菱地所設計 施工:鹿島建設。
   2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。

(6)「ニコラスG・ハイエックスセンター」竣工 
   東京・銀座の中央通り沿いに進められていた商業施設が4月にオープンしました。
   スイスの時計メーカー、スウォッチの海外法人本社ビルの第一号店となります。
   地上階アトリウムに7つのブランドのショールームを配置、ショールーム自体が
   ガラス張りのエレベーターとなり、各階のブチック本体と直通になっています。
   大規模な屋内壁面緑化と、大型ガラスシャッターの採用による開放性で、銀座に
   垂直の公園が出現しました。上層階の床を主体構造と切り離し、床自体の質量を
   マスダンパーとする構造を採用して耐震性を確保しています。
   建物はS・RC造一部SRC造 地下2階地上14階建て 延べ床面積5,713平方メートル、
   設計:坂茂建築設計 施工:スルガコーポレーション・鹿島建設。
   2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。


▲▲▲土木分野 ▲▲▲

(7)九州整備新幹線
   九州整備新幹線の博多-久留米間の工事の中で、現在筑後川橋梁の物件に軽量コ
   ンクリートが採用されました。九州地区においては鹿児島ルートの他に長崎ルー
   トが計画・実行されています。特に九幹鹿・筑後川B上部工橋梁については、鉄
   骨鉄けた橋梁の上床版に軽量コンクリート1種(呼び強度24N/平方ミリメート
   ル)が採用され、400m強の延長にわたる床版の軽量化に寄与しました。

(8)頭地大橋向けポンプ圧送試験
   日本コンクリート工学協会 平成15年12月号発刊の中で、テクニカルレポート
「人工軽量骨材を用いた高強度軽量コンクリートのポンプ圧送性に関する検討」
と題した軽量コンクリートに関する文献を紹介します。この報告書は、熊本県五
木村に4径間連続PCバランスドアーチ橋として計画されている頭地大橋(仮称)に
関するもので、PCバランスドアーチ橋としては国内最大級の規模で計画されおり、
橋体重量軽減の軽量化でコスト縮減を図るため人工軽量骨材コンクリートの採用
が決まっています。軽量コンクリートの使用量は約8000立方メートルで全コンク
リート量の約1/3が予定されています。報告書では、この橋梁に人工軽量骨材を
使用した高強度コンクリートを適用するためにポンプ圧送性能や動的性能などの
各種確認試験などについて報告されています。試験の結果、高強度軽量コンクリ
ートの適用について問題はなく、引き続き検討が行われ、今後軽量コンクリート
を使用した実施工が来年以降に予定されております。高強度軽量コンクリートの
ポンプ圧送性について検討される際の参考資料とてお役立て下さい。なお、詳細
な内容に関しましては、JCIホームページをご参照下さい。

▲▲▲ トピックス ▲▲▲

(9)人工軽量骨材の自己養生効果
   通常コンクリートは打設後、散水等により湿潤養生しないと所定の強度発現が得
   られないことがあります。これは、セメントの水和反応に必要な水分が不足する
   ためですが、通常生コン工場へ出荷されている人工軽量骨材は、内部に骨材重量
   の25~30%の水分を持っており、これがセメントの水和に寄与します。従って、
   気中で養生した場合でも、水中養生した場合と同様な強度発現が得られます。
   詳しくはALA技術情報(建築編)4ページをご覧ください。

▲▲▲ ライト(ALA)の散歩 ▲▲▲

(10)「三郷スカイパーク」が完成  
   埼玉県が下水道施設(中川水循環センター)の上部空間の有効活用の一環として
   整備してきた「三郷スカイパーク」が完成し、三郷市との共催で6月2日に完成式典
   が行われました。
   天然芝の芝生公園で広さは6.9ヘクタール、下水道の終末処理施設の上に造られた
   空中公園としては国内最大級で、3日から一般市民に開放されました。
   施設はサッカー場、グランドゴルフ場、ウオーキングコース等があります。
   公園整備にあたっては、汚泥焼却灰を利用した「人工軽量骨材」が路床盛土、排
   水材として使用され、処理場内で発生した建設残土を利用するなどリサイクルの
   推進、コスト削減を図っています。
   お近くの方は一度、是非お出かけ下さい。

▲▲▲7月2日 今日のできごと ▲▲▲

    0864年 富士山が大噴火し溶岩が本栖湖に流れ込んで西湖と精進湖ができる
    1582年 明智光秀が山崎で羽柴秀吉に敗れる
    1883年 官報第1号が発行される
    1915年 西尾正左右衛門がかめのこたわしの特許を得る
    1922年 フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル新館が営業を開始
    1946年 人工甘味料ズルチンの販売が許可される
    1950年 国宝金閣寺が放火で全焼する
    1968年 東大で学生が安田講堂を再占拠する
    1995年 東京駅の中央線高架化工事が完了し新ホームが開業する
                  (歴史データベースon the Webより抜粋)
●ALA協会からのご案内

     “”“”“ ALAの生産・出荷/平成19年5月度 ”“”“” 

        G(粗骨材) S(細骨材)  合計 (単位:立方メートル)
    生産量  19,303    1,096   20,399
    出荷量  17,578     468   18,046
    用途別出荷構成  生コンクリート       71.8 % 
             プレキャストコンクリート  25.6
             その他           2.6
                      
●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。 
 ご希望の方は、http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/ をクリックし、開きましたら
 垂れ幕の「活動内容」をクリックして、技術資料インデックスをご確認ください。
 ご希望の方にはお送りします。E-mail:ala@chive.ocn.ne.jpにてお知らせ下さい。

●人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢の
 一つの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。

●事務局が交代しました。
 前任の濱崎和幸氏は平成8年以来11年の永きにわたりALA協会事務局長として協会
 業務をリードしてこられました。ご苦労様でした。6月14日からは藤木が後任に当た
 っております。従来同様、このメルマガが会員皆様のお役に立ち、情報交換の場とし
 て活用されますよう引き続き取り組んでまいります。

◎ご意見お聞かせください。(配信停止希望連絡等含む)
 E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp 

                     
◇◇**********************************◇◇
            
人工軽量骨材(ALA)協会
              東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
              TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
              http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
              E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

       ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION
               ALA協会員社(URL)
 宇部興産株式会社      http://www.ube.co.jp
 住友大阪セメント株式会社  http://www.soc.co.jp
 太平洋マテリアル株式会社  http://www.taiheiyo-m.co.jp
 日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/

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